先月40歳を迎えた私。
今年の自分へのプレゼントは「永平寺での参禅修行体験」でした!
ちなみに去年の自分へのプレゼントはこんなものを…
昨年秋に福井に山登りに行ったついでに何気なく立ち寄った永平寺。
ここで「お!ここにはイイ気が流れているな~」と感じたことが断捨離に拍車をかけたことは以前このブログでも言及しております。
→歯をキレイにしたら部屋も思考もスッキリしてきた~矯正シンプルライフ続行中~
実はですね~、永平寺を辞す前に総受付なるところへ行って、その場で参禅を申し込んでいたのですよ!
と言ってもその場で申し込みが完結せず、もう一手間かかるのですが…
それは後から説明します。
それくらい永平寺に心惹かれるものがあったんですよねぇ。
スポンサーリンク
永平寺の宿泊を伴う2つの体験コース
1.参籠
2.参禅
ざっくり言うと参籠はマイルドかつライトな感じ、参禅はより修行って感じが濃くなります。
私は坐禅三昧したかったので迷わず「参禅」をチョイス!
ちなみにこのしおりは昨年(2018年)10月に永平寺の総受付で頂いたものですが、今HPを見てみたところ参籠の料金が値上がりして9,000円になっておりましたことをお伝えしておきます。
申し込み方法
- 1、まずは永平寺の総受付に電話
- 2、その後FAX or 郵送で申し込み用紙が送られてくる
- 3、申し込み用紙に必要事項を記入し返信
- 4、永平寺より受付完了の御請書が送られてくる
…というなんとも面倒なステップがあります。
ネットでポチっとすれば宿が即時に予約できるこの時代、永平寺のこの予約完了までのハードルの高さは最初の修行と言えるでしょう。
でも、私達は永平寺で直接申し込んでいたので1~3のステップは省略できました。
参禅のスケジュール
1日目
1日目はまずは坐禅を組むまでの流れ、坐蒲の扱い方や叉手・合掌・結跏趺坐・半跏趺坐、法界定印、左右揺身、欠気一息…などなどの基本的なことを教えて頂き、その後坐禅を3回組みました。
ちなみに雲水さん達は坐禅を1回ではなく「いっちゅう」という言い方をされていて、漢字を聞いたら「一」と「火偏に主と書いて(ちゅう)」つまりお線香が1本燃え尽きる間坐禅を組むということと教わりました。
いっちゅう40分カウントです。
その後は永平寺の雲水さん達の一年を追った映画を見て、お風呂を頂き就寝。
ちなみにこの日参禅に参加した女性は私1人のみ!
女子部屋にたった一人だったので非常にリラックスして過ごせました。
男性は3人でこの日の参禅は私含めて計4名。参籠も4名でした。
雲水さんに聞いたら「私が知る限り300名近くという日がありました」と言っていたので、心静かに修行したい人にとって真冬はベストシーズンなんじゃないかと思います。
去年の厳冬期の七面山敬慎院登詣の時も人が少なかったし、修行するならやっぱり冬!だな。
2日目
今の季節、起床は4時20分。早っ!
とは言っても夏場の登山はこれくらいに行動していることもあるので、早起きは苦にならない私。
朝一の坐禅の際には禅師様から「日々是好日」のお話があり、深く感じ入った次第です。
その後長い廊下を渡り法堂へ(撮影不可)
法堂で雲水さんや徳の高そうな方たちが一堂に会して(ざっと100名弱くらいか?)読経をしている様は荘厳・圧巻の一言。
厳しい修行を積んでいる雲水さん達が一心に祈りを捧げている姿って美しい!とすら思いました。
その朝課が終わると雲水さんに永平寺内を案内頂き、その後小食(朝ごはん)~そして下山というのが参禅の流れです。
さっきから雲水さん雲水さんと連呼していますが、修行僧の方を指しています。
曹洞宗は「生活そのものが修行」という立場をとっており…
歩く時は叉手
東司(お手洗い)を使う前と後には鳥枢沙摩明王に合掌。
お風呂もまた然りで使用前後には跋陀婆羅菩薩に合掌
更に東司・溶室・僧堂(雲水さん達が坐禅・食事・就寝する場所)は三黙道場と言って人と話をしてはいけない場所とされています。
おまけに食事一つにも細かい作法があったり、作務の雑巾掛けは膝をついてはいけないとか、寝る時は一畳ほどの空間に皆右向きで寝る等々それはそれは厳しい規範があるのです。
私なら1週間もしない内に音を上げるかもしれん。
実際そんな厳しい修行生活で逃げる方もいると聞きましたが、自分を律して精進している人たちの立ち振る舞いがなんというか本当にキレイで優雅で見惚れてしまいました。
私達を世話してくれた雲水さんもまっすぐな目の青年だったなぁ。
永平寺がイイ気に包まれているなと感じたことの神髄もそこにアリ!とみました。
精進している人たちの祈りが何百年分宿っていること(永平寺は道元禅師により1244年に開かれました)と毎日掃除されてピカピカの空間があること。
真冬の参禅に持っていったもの
参禅・参籠の人たちが宿泊するところは暖房があるのですが、朝課のある法堂は冷暖房なるものはなし。
雲水さんからも1日目の夜に「明日の朝課は暖かくして参加してください。外と同じ気温と思って下さい」と説明がありました。
それもこれも想定内さ!
という用意周到な私の「真冬の参禅」の持ち物を公開しておきます。
自分で言うのもなんだけどかなりナイスチョイスでした!
①化粧ポーチ
この中には基本の化粧道具以外に「歯磨き応急処置セット」↓も入っています。
関連記事↓
②洗顔フォームとリンスインシャンプー
ちなみに浴室にあるのは固形石鹸のみ。
③山専ボトル
廊下に暖かいお茶が用意されていますが、部屋がとても乾燥していたので、枕元において喉を潤していました。
この山専ボトルの保温力はすごいですよ。さすが登山用!
持ってきてよかった!
④ウェットティッシュ⑤メガネ⑦手ぬぐい
⑥グルーミングセット
櫛やオールインワンジェルやメイク落としシート・歯磨きセットを入れています。
ちなみに歯磨きセットはこんな感じでzip lockで携帯しています。
関連記事↓
⑧折りたたみ傘
アウトドアで使われることを前提にしている為、強度と軽さを兼ね備えている折りたたみ傘。
最初傘広げて持った時は軽すぎて不安になるくらいでした。その重量はなんと128g!
といわれてもピンと来ないと思うので、私の愛用しているチェックアップの歯磨き粉が135gです!と言えば、その軽さが伝わるでしょうか?
こんなに軽いのに丈夫!強風の通勤時に前を歩く人の傘が風で裏返ってる状況でもこの傘は耐えてたし。
しかも撥水性がすごぶる良い、傘袋に入れやすい。
この傘を語るだけで一つの記事にできるよってくらいの愛用品です。
本当に軽くて持ってることが全く苦にならないので常にカバンに入れてます。
というかシンプルライフに目覚めて断捨離後に残ったのはこの傘だけでした。それだけ究極の1本ということです。
⑨貴重品を入れたパッカブルタイプのバック
お財布・スマホ・メモ帖を入れた薄手の肩掛けパッカブルタイプのバック。
修行中このバックはコイン式ロッカーに入れて身軽で参禅に臨みました。
⑩シャミースパンツ
ウエストがゴムでシャミース素材の暖かいパンツ。坐禅を組むので動きやすいパンツがベストです!
⑪ダウンパンツ
こうしてみると実に⑧~⑪までがモンベル製品となっております。
まぁ、ワタクシ山ヤですからね。
結局参禅中このダウンパンツはきっぱなしでした。特に朝課の際には重宝しました。
⑫ダウンジャケット
これはpatagoniaのダウンジャケットです。山と街着も兼ねており収納袋に入れてコンパクトにできるのが〇!
こちらも朝課で大活躍。
⑬替えの下着・インナー・靴下・タオルがはいった袋
⑭エコバック
お風呂に行く時に替えの下着やグルーミングセットや洗顔フォームを入れるバック
この道具一式を全て愛用のYETIというザックに納めました。両手が空くので私は山はもちろん、通勤も旅もザック派です!
永平寺のお土産
永平寺には物販コーナーがあるのですが、この「超我」Tシャツ見て下さいよ~。クール!!
と思ったけど綿100%で山で着れないし…それ以外特に着る場面もないなぁと購入見送り。
で、坐蒲(坐禅を組む際にお尻に敷く専用の座布団のようなもの)が売っていたのでお買い上げ!
今まで家で枕を敷いて坐禅をしており今一つ雰囲気がでなかったけど、この永平寺の坐蒲があればそれっぽいぞ!
そして参禅修行を終えた際、永平寺からもお土産を頂きました!
永平寺のお箸とかパンフレットとか朝のおつとめの経本等々。
いい体験&お土産物まで頂き、かなり大満足な40歳の誕生日を過ごせました。
断捨離を突き詰めると自分の心の断捨離に辿り着くのでは?
歯の矯正を始め
↓
調整や歯磨きに時間がとられるようになり
↓
自分の可処分時間を増やすことを真剣に考えて
↓
断捨離をし始めて
↓
シンプルライフに目覚め
↓
昨年の永平寺訪問で更に断捨離に拍車がかかり
↓
今回の参禅体験に至ったわけですが…
なんていうかモノの断捨離は昨年末に自分の中で区切りがついた感があって。
実はその頃から作法も分からないのに「坐禅」をし始めたんですよね。
というか永平寺で参禅修行をしてきた今の私から見ると、それは坐禅ではなくただ胡坐をかいて深呼吸しているだけだろ!ってツッコミたくなりますが(笑)、それでも真剣にやってました。
なんで坐禅を組み始めようと思ったのかは謎ですが、純粋に姿勢を正して呼吸を整えるって気持ちがいいんですよね。
自分の可処分時間を増やしてアレもコレもやりたい私にとって、一見何も生まないように思える「坐禅」の時間。
例えば料理なら食べ物が出来上がり、掃除ならキレイな空間が生まれ…と目に見える成果物がありますよね。
でも「坐禅」は?…
と問われると答えにつまる私。坐禅って成果が可視化できる類のものではないですからね。
でもね、坐禅を組むそのひとときで私は自分を整えているな~と感じるんです。
朝起きてから寝るまでのことを考えてみて下さい。
日々受け取る情報ってすごく多いと思いませんか?あと生活や仕事をする上での喜怒哀楽や言葉にならない感情の波の起伏。
あんなこと、こんなことで自分の頭や心の領域を使ってしまって…スペックの低いパソコンのようにグルグルしちゃっている自分を感じることがあるのです。
そういうゴミを一旦「リセット」「手離す」ことができるのが坐禅。
本当は坐禅で「無」になるのが理想なんだろうけど、今の私レベルだと色々雑念が浮かぶのですよ。
でもね、心に浮かぶ「よしなしごと」や「心の声」に耳を傾けることって意識しないと実はあんまりないんじゃないかな?
坐禅を通してリセット&心を見つめ直すことで、要らないアプリを削除してメモリを増やしてグルグルしているパソコンをアップデートするイメージと言えば私の言いたいことが伝わるでしょうか?
調身・調息・調心が坐禅の基本というのも、今の私にはよく分かります。
禅は宗教というより哲学のように感じるんだよなぁ。
モノの断捨離を突き詰めたら、自分の心の断捨離まで始まった気がしています。
歯を整え始めたら、部屋が整って、自分の心を整えたくなるとは。
歯の矯正が意外な方向に発展してきているでこぼこオラフ、これからどうなっていくのか分からないから面白い!
心の赴くままにいってみます!!
コメントを残す