矯正中は口腔内に拡大装置やらブラケット・ワイヤー装置が入っているので、歯磨きに手間と時間がかかります。
毎日しかも毎食後ですからね。でも、これを怠ると虫歯、歯周病のリスクが高まるのは自明の理!矯正をして歯並びがキレイになりつつあるのに、虫歯などで歯を失ったら元も子もなくなります。
先月、一般歯科の方で歯の定期検査をしてもらったところ…
歯周ポケット1~2㎜が8割、3㎜が2割といった結果でした。
ちなみにその先生によると歯周ポケットについては、一般的に以下のように言われているそうです。
健康な歯 1~2mm
軽度の歯周病 3~4mm
中度の歯周病 4~5mm
重度の歯周病 6mm~
先生からは30代後半という私の年齢と歯の矯正をしているということを考えると「よく磨けていますね」と、お褒めのお言葉を頂戴しました!!
そんな歯磨き優等生な私が、毎日のケアをどのようにしているか??この1年間、私が試行錯誤を繰り返して得た今現在のベストと思われる方法を一挙公開したいと思います。
矯正中の私の歯磨き・5ステップ
ある日のご飯でブロッコリーを食べた後の歯磨きを順を追って見てみましょう!
まず食べた直後はこんな感じ。
とてもカラーで見られたものではないので、モノクロにしてみました(笑) これはお掃除大変だわ~。やりがいがあります!
①とにかくまずは「うがい」から!
食べかすの多少にかかわらず、私の場合はまずうがいをします。ぶくぶくぺっぺ!と水圧で食べかすを吹き飛ばすイメージで。家や職場ではうがいできますが、これが登山中でしかもテント泊であれば、水もしくは白湯でぶくぶくしてから、ぺっぺせずに飲みます。
え~!汚いと思われたアナタ。山を愛する者として、山へのインパクトを最小限に抑えるのは当然のことです。
興味がある方は「矯正中かつ登山中の歯磨きについて」をご覧ください。
いずれにしてもいきなりブラッシングではなく、水か白湯でできる限り食べかすを除去します。
②矯正用歯ブラシでおおまかにブラッシング
私のお気に入りの矯正用の歯ブラシ「Orthocare」(このブログでも何度も紹介していますが、残念ながら未だにネット非売品)でブラッシングします。毛先がへたりにくく、山型・谷型に毛先がカットされているので磨きやすさ抜群です。
ここでのポイントは、歯ブラシを口に入れる前に水で濡らさないこと&えんぴつ持ちをすること。
どちらも歯医者さんに指導してもらったことです。まず、歯ブラシを水で濡らさないのは、歯磨き粉がすぐに泡立ってしまって磨いた気にならないようにする為。
えんぴつ持ちは、指3本だけでブラシを支えるので歯と歯茎に過剰な力がかかるのを防ぎ、小刻みな動きができるので、より丁寧に磨ける為。
矯正前は「えんぴつ持ち」ではなく、じゃんけんのグーの要領で歯ブラシを握っていました。でも、このグー握りは私の場合力が入りすぎてしまうようで、時折歯茎を傷つけていたのでした。
この「えんぴつ持ち」にしてからは歯茎を傷めることもなく、もはやグー握りは違和感があってグー握りには戻れません。
ところで私の働いている会社の女子トイレで昼下がりに食後の歯磨きをする人を観察していると、ほとんどの人がグー握り!
中にはグー握りでジャッジャ!というすごい大きな音を立てながら磨いている方がいますが、あれは明らかに力入りすぎだし、絶対ちゃんと磨けてないだろうなー。と要らぬ心配までしてしまう始末。
歯茎を傷つけてしまうようであれば、このえんぴつ持ちがおススメです。
それから歯は裏表とありますので、裏側も表と同じくらいの時間と情熱をかけて磨きましょう。
③タフトブラシで磨き残しを掻き出す
矯正用歯ブラシOrthocareで全体的にお掃除した後でも、ワイヤー部の裏側に食べかすがついていることが多いので写真のようにタフトブラシの筆先で1本1本食べかすを掻き出す感じで更に磨き上げます。
忘れがちですが、奥歯の裏側も下の写真のようにケアしてあげましょう。ここは普通の歯ブラシではまず届かないので、矯正中じゃない人でもタフトブラシを使うことをおススメします。
ちなみに私が愛用しているのはクリニカのアドバンテージデンタルタフトです。このタフトブラシに出会うまでに4本のタフトブラシを使ってきましたが、これが私にとってのベストです。毛先が長い・毛にコシがある・へたりにくい!おすすめです。
④歯間ブラシでプラークをやっつけろ!
次に取り出したるは「歯間ブラシ」です。普通の歯ブラシでは歯と歯の間に完全には毛先が届かないので、ここも専用の道具(歯間ブラシ)でお掃除しましょう。
日本歯周病学会のデータによると、「普通の歯ブラシだけだと歯間部の歯垢除去効果は58%、歯ブラシと歯間ブラシを併用すると95%になる」とのことで、その効果たるや推して知るべしです。
歯間ブラシは色々なサイズがでていますが、歯間ブラシ初心者だと自分にあったサイズなんて皆目見当がつきませんよね?
私の場合はたまたま「デンタルプロ」が5種類のサイズお試しパックを付けて歯間ブラシを売っていた時に買えたのでラッキーでした。
*ちなみに上の写真の歯間ブラシは「0(4S) 最小通過径0.6mm」の一番細いサイズになります。
更にサイズが合わない場合、初めてのお買い上げであれば1回だけ無料で交換してくれるというサービス付き。(返品する際の郵送料は送り主が負担)私もお試し用のサイズを色々試した上で一度返品交換させてもらっています。
その時の記事はこちら→オーラルケアグッズ アップデートPART3
モノを売っておしまい!ではなく、こういう風に本当に使い手のことを考えてサービスを展開している姿勢に好感を持っています。もちろんデンタルプロさんの歯間ブラシは使い勝手もいいですし、キャップもついているので衛生的に携行できます。登山をする私としては嬉しいポイント。
更にこのキャップは歯間ブラシのハンドル部分にもピッタリなのでこんな風に伸ばして使うこともできますよー。
お試しサイズがなくてどのサイズを買えば良いか分からない場合、健康な歯茎と歯を持っている方であれば、まずは無難な0(4s)か1(SSS)あたりを買ってみて自分のサイズ感を掴んで、必要であれば返品交換サービスを利用するっていう手もありだと思います。
でも、全部の歯に対して同じ歯間ブラシが最適とは限らないんですよね。
私はそのお試し用歯間ブラシを思う存分試した上で、今では3種類のサイズを併用しています。だって、きつすぎると歯茎を傷めてしまうし、スカスカだと肝心の歯垢がとれませんからね。
左のハンドル部ピンクの歯間ブラシが「0(4S) 最小通過径0.6mm」、右のハンドル部オレンジの歯間ブラシが「3(S) 最小通過径1.0mm」です。ピンクはおろしたて、オレンジは使用して10日ほど経った状態。オレンジはもう交換時ですね~。
⑤フロスで仕上げです!
歯間ブラシの一番細いものでもどうしても入らないのが上の前歯(下写真、丸印箇所)。ここだけの為にフロス!
上の前歯は食べ物に一番最初にかぶりつく歯だからか、ほぼ毎回フロスに得体のしれないカスがつくのです。しかもガッツリと。この歯の為とはいえ、あのカスを見るとフロスも絶対必要だなと思います。
こんな感じでフロス中。フロスは指にからめて左右の指で綱引きをするようにやるのがコツです。
私のお気に入りは水分に触れるとスポンジ状に膨らむクリニカのスポンジフロスです。この膨らむというところがポイントで、他社のフロスよりもしっかりと食べカスやら歯垢やらをからめとってくれる感じがあります。
それと容器が半透明なので残量が把握し易いのも良し。
矯正を初めてつくづくと感じるのですが、1本の歯ブラシで歯を磨き上げるのって至難の業!
特に歯並びが悪いと磨きにくいところがあったり、磨き残しがちなところがでてくるので、歯磨き上手になるには適当な道具を適当な箇所に使うことが肝要です!
それからうがい以外の②~⑤のステップは、鏡で歯ブラシやタフトブラシの角度や当たり具合を日々チェックしてます。
一連の歯磨き手順とちょっとしたコツを書きましたが、私もこれをちゃんと満足のいくまでできているのは就寝前の歯磨きだけです。朝と昼は⑤の工程を抜かしがちだったり、朝だと鏡を見て歯ブラシの角度とかチェックすることを疎かにしがちだったり…。
なので一般歯科での定期的なチェックとメンテナンスはかかせません。
本人はちゃんと磨いているつもりでも、癖や歯並びの問題でどうしても磨き残しているところがあるので、プロの目で見てもらって磨き残しがちな部分を知るだけでも日々の歯磨きが違ってくると思います。
しっかり磨こうとするとそれなりに時間もかかるんですけどね…。
無い知恵を振り絞って歯磨き時間捻出を考えた記事はこちら↓
>歯磨き時間をどうやって捻出&確保する?【PART2】忙しいあなたにおくる矯正中の時短術
>矯正中の時短術・続編~お掃除ロボット・ブラーバ371Jがやってきた
矯正中は歯をキレイに保つのが大変だけど、報われる日がきっと来る!
以上、矯正中の私の歯磨き術でした。*まだまだ進化する可能性もありますので、その際には随時Up Dateしていきます。
コメントを残す