突然ですが、あなたは相部屋で1人12,000円って高いと思いますか?安いと思いますか??
この徳澤園は有名な景勝地である上高地から絶妙な距離・立地にあるが故に登山客も来る・旅行客も来る、二つの客層がどちらも混在する不思議なところです。
もしあなたが登山をしたことがなければ上高地からのんびり歩いて約2時間、しかも相部屋でトイレも風呂も部屋になく、9時消灯という環境に高いじゃないか!と思うかも。
だけど、あなたがバリバリ登山をする人であれば相部屋でもキチンとプライベートは確保されているし、お風呂にも入れるし、お湯・水ともにふんだんに使えて、手の込んだおいしい料理が食べられるという環境に12,000円払っても惜しくない値段設定だな!と思うことでしょう。
ちなみに私は後者です。
100%山小屋でなく、かといって100%ホテルでもない。徳澤園。
私はここを今のような雰囲気に作り上げたプロデューサーである徳澤園の経営陣に一方的な好意と敬意を寄せています。
自分達のことをよく知っていて、その見せ方(魅せ方)をよく心得ているからこそ出来たであろうこの洒落た雰囲気!
ここまでワクワクした宿は久しぶりなので、この徳澤園を中心に閉山間際の晩秋の上高地をレポートしたいと思います。
矯正ブログと言いつつ時折登山記事をアップしておりますが、今回はガッツリ登山記事となりますので、歯のことが知りたい方は「治療」のカテゴリーをご覧下さいませ~。
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そうだ、晩秋の徳澤園に行こう!
山雑誌で徳澤園の相部屋の写真を見て「泊まりたいっ!」と思った私。
そしてここに泊まるのは絶対に晩秋の頃と決めていました。
というのも閉山間際の上高地はなにかこうロマンチックだし(数年前の晩秋に徳本峠を越えて上高地を訪れた時の印象)、
徳澤園もかな~りロマンチックだし!(何度かここにテント泊してお土産物屋さんや食堂を利用させてもらった時の印象)
徳澤園の食堂↓です。私の乙女心をくすぐるこの雰囲気。
食堂の内装もこれまた洒落ているんだな。
ここに行くならロマンチック度さがMAXに高まる晩秋だろう!やっぱり!!
っていうのと、徳澤園の外装が見ての通りこっくりとした色で秋が似合うし、赤々と灯された暖炉の前でのんびりしてる自分が容易に想像できたんですよね。
というわけで泊まりたい気持ちに火が付いてから数か月…
満を持してこのタイミングで徳澤園の相部屋に泊まることに相成ったわけでございます。(宿泊日:2018年11月3日)
こんなとこだよ、徳澤園&閉山間際の上高地!
盛夏の頃と違ってこの時期は人も少なくなり(と言っても河童橋付近はそこそこ人がいる)、穏やかな気分で歩けます。
夏だと上高地に入ったら息つくヒマもなく涸沢を目指したり、頑張る時は南岳まで行ったりと忙しなく駆け抜けるのが常。
今日は徳澤園まで行けばいいのさ~というこの気楽さ!
テント担いでガッツリ縦走登山するのもいいけど、のんびりハイキングみたいな山歩きも好きだなぁ。特に冬の匂いを感じる晩秋はのんびりがいい。
そして徳澤園!
赤い屋根とココア色の建物はやっぱり秋が似合うと思う。
建物内に一歩足を踏み入れてみると重厚感漂う調度品。ゴージャスな百合の花。
でも、テント泊の時もここで受付するから、実はワタクシここまでは見たことあったのですよ。
楽しみなのはここから先!
受付を済ませて念願の相部屋へ♪
まぁ、なんてオシャレなんでしょう!!
山で相部屋なんて言ったら座敷に雑魚寝が当たり前、週末の夏の山小屋なんてもうギューギュー詰めなんですよ!アナタ!!(興奮気味)
それがここは1人1区画のスペースがあって、シーツも枕カバーもパリッとアイロンがかけられているし、仕切りのカーテンもあってプライベートも確保できちゃうなんて。
ちなみに向かって左側は窓があります。右は窓なし。私達は窓アリの方でした、ラッキー!
ラッキーというか予約の早い順から窓アリのスペースを割り振るようなので、8月末に早々と予約した私達が窓アリの方だったのは当然だったかも。
1人分のスペースはこんな感じです。
分かりにくいけど奥にはテーブルがあるという配慮も心憎い。
心憎いといえば、こんな風に充電スペースがあったり
耳栓やアイマスク貰えたり、アメニティグッズが付いていたり
…矯正してるので登山用のMy歯磨きセットも持参してたんですけどね。
余談ですが、矯正中は歯ブラシ1本では磨ききれないので必要なアイテムをこんな風にジッパー付きの袋で持ち歩いてます。衛生面を第一に考えたいので、袋は使い捨て。プラスチックの歯磨きケースで携帯するより管理が楽です。
さて、荷物を下ろしたら早速徳澤園内を探検です!
よく磨かれた床やランプや絵や家具…目の保養~。この雰囲気、一朝一夕には出せないよなぁ。
トイレはご覧の通り。キレイだし、水洗だし、ウォシュレットだし、便座はホカホカだし。
水場はお湯だって出るし!お風呂入れるし、ドライヤーはダイソンだったし!!
こりゃもう山小屋とは呼べないよな~。
あ、そうそう!
徳澤園には相部屋が3つあるのですよ。
1つは私が泊まったHOTAKAですが、HOTAKAは2種類あってもう一つの部屋はこんなムーディな雰囲気でした。ピンボケだ。
徳澤園の年内宿泊最終日だったこの日、こっち側の相部屋には宿泊客なしでした。
それともう1つは「からまつ」という相部屋。こっちはもう小屋仕舞の準備してました。
このからまつの部屋を見て気付いたんだけど、からまつは梯子で上段にアプローチするのに対して、HOTAKAは階段なんですよね。
階段の方が断然ラクだよな~。
先にからまつを作って、泊まったお客さんの意見を取り入れて次にHOTAKAを作ったそうな。
そういう「より良くしていこう」という向上心やサービス精神が素晴らしい!
そしてこの日の晩御飯!
紫いもとりんごのポテトサラダにお蕎麦、玉ねぎと栗の丸ごと煮、ミディアムレアの牛肉、サーモンのお刺身、付け合わせのお野菜に自家製の野沢菜。すべてちゃんと作っていましたね。
サーモンがのったお皿には近くで取ってきたという紅葉が添えられていました。
さらに…翌日はお弁当を頼んだのですが↓
包み紙が地図!なんて洒落てるんでしょう。包み紙1枚にも手を抜かない徹底ぶり。
こういう細部に徳澤園の精神&美学が宿ってるんだな。
山小屋とは非なるもの、ホテルとも非なるもの。唯一無二の場所、それが徳澤園です。
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