登山中の歯磨きについて語る前に、まずは普段の歯磨きDAILY CAREのおさらいです。
①まずは食後にうがい。ぶくぶく&ぺっぺして大きな食べカスをスプラッシュ!
②矯正用歯ブラシ(Orthocare・残念ながらネット非売品。矯正歯科に行った時にお買い上げ)で上下左右手前奥を磨きます。
③タフトブラシでブラケットのまわりやワイヤーと歯の間に詰まったものを取り除くように磨きます。
④夜だけフロスを使用。
奥歯の方にはどうしてもうまくフロスを滑り込ませることができず…フロス使用は上下の歯ともに4番目くらいまでです。上だけやって、そこで力尽きて寝てしまうことも。
ちなみに今現在のMy歯磨きグッズはこちら。そんでもって、①~④までやって平均約23分という結果を確認しています。
でも、あの時はまだ下の歯に矯正装置が付いていない状態だったので、今ならば更に時間がかかっている(おそらく30分くらい)はず。また今度時間測定してみよ~。
①~②だけだと磨き残し感がハンパない!かといって①~④を毎食後やるとなると、時間的に非常に厳しい。なので朝と昼は①~③の工程まで。そう考えると③のタフトブラシの存在って大きいなぁ。もはや生活必需品です。
フロスまでできると口の中はとっても爽快です。本当は朝も昼もフロスやるのがいいんでしょうねぇ。分かってはいますよ。でも、忙しがるわけじゃないですけど、自分の一日の持ち時間との兼ね合いもあり、なかなか朝・昼のフロスまで手がまわりません。
普段でもこんな感じなのに…
山に行くともっと磨けない状況に陥ります。
なんせ山では基本的に水が貴重。さらに山では歯磨き粉を使ってはいけません!!
どういうことかと言うと、特に稜線上にある小屋は水を雨水に頼っていることが多いです(多雪地帯の山は水が豊富だったりしますので、一概にはいえませんが、それでも小屋まで引水する労力・管理を考えるとやはり水は大切にしなければなりません)とにかく山では下界以上に水は貴重なのです!!どれだけ貴重かというと、行くとこに行けば1L=200円ほどで水が売られているくらいです。
それから化学物質の塊といっても過言ではない歯磨き粉は自然界では分解されません。たかが歯磨き粉、されど歯磨き粉。歯磨き粉が山に与えるダメージは非常に大きいのです。大好きな山の環境を壊すような行為はしたくないので、必然的に山に入ったら歯磨き粉は使わないということになるのです。
でもね、考えてみたら古代の人たちって歯磨き粉使っていませんでしたよね?ものの本に因ると庶民に歯磨きの習慣が広まったのが江戸時代中期、その時代に歯磨き粉も売られるようになったとのこと。
だから、きっと歯磨き粉なしでも大丈夫!とは思うのですが、ワタクシ平成の世を生きる現代人なのでした。子供の頃から歯磨き粉に慣らされすぎて、歯磨き粉なしだとど~~~も満たされない感が…。それでも入山中は歯磨き粉は使わず(というかそもそも持っていかない)素磨きしてます。
そんな私が登山中どうやって歯のケアをしているかというと。
日帰りの場合
タフトブラシ1本を携えていきます。行動食がブラケット&ワイヤーまわりにどうしても詰まるので、せめて見た目だけでもキレイにしたいと思って。なるべく人目を避けてささっとお掃除。でも、友人たちと一緒だとままならないこともアリ。(相方さんとの二人登山の場合は相方さんに歯をイーっと見せてOKかNGか確認してもらってます。そしてOKなら特にタフトブラシは使わず。私、基本的にズボラなのです)
泊りの場合
矯正用歯ブラシとタフトブラシを持参。こんな風にプラスチックのケースに入れてます。
山小屋の場合は手洗い場があるので、手洗い場に行く前に水や白湯で口をぶくぶくしてそれを飲みこんで(水分補給も兼ねてます。汚いと思う方もいるかもしれませんが、山ヤさんにとっては普通の行為です)、手洗い場にて矯正用歯ブラシで素磨き(もちろんwithout歯磨き粉)その後タフトブラシで終了。
テント泊の場合も同じ手順ですが、歯磨きする場所はだいたいテントの中になります。それからタフトブラシについた食べカスはティッシュでふき取って持ち帰ります。
先日、2泊3日で七倉ダム→烏帽子
烏帽子→野口五郎
野口五郎→水晶小屋
水晶小屋⇔水晶岳
水晶岳→黒部源流
黒部源流→三俣小屋→三俣蓮華岳
三俣蓮華→双六岳→双六小屋
双六→鏡平→新穂高温泉のコースを歩いてきたのですが、やはり2泊3日歯磨き粉なしのフロスなしだと、なんとなーーく口の中が不快でした。
歯磨きシートを使ったこともありましたが、口の中に矯正装置や拡大装置が入っている私の歯をこのシートできれいにするのは難しい、というか矯正している人にとって歯磨きシートは全然役に立たないと思います。
それから歯磨きガムという選択肢もあるとは思いますが、矯正装置にくっつきそうで試していません。試してみる価値はあるだろうか?
結局のところ山に入ったら、下界のような入念なケアはできないというのが、春夏秋冬一年を通じて登山をしている私が下した結論です。
なので意識的に矯正歯科に通う傍ら、かかりつけの一般歯科で虫歯チェックと歯のクリーニングに通ってます。矯正によって歯並びがキレイになっても虫歯になっていたんじゃ元も子もないですからね。
自分の手の回らないところは無理せずアウトソーシング!します。
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