色々な山から花の便りが届く季節となりました。
高山植物ってその山の特定の箇所にしか咲かなかったりするから不思議。だからこそ会いに行きたくなるのです。
さてさて、今回は人づてに噂を聞いてず~っと気になっていたけど、なかなか行けなかったヒメサユリの咲く山「鬼が面山」に行ってきました!!
というのもヒメサユリは特定の限られた山域にしか咲かず、見頃は梅雨の真っただ中。梅雨時に晴れるタイミングや一緒に行く人や自分の都合等々を考えるとそう簡単に出会える花ではないのです。しかも準絶滅危惧種=レッドリストのお花ときたもんだ。
そしてついに2年越しの思いが叶ってすごくいいタイミングでヒメサユリに出会えましたよ~。
心に宿った思いを成就させるって大切なことです。
ちなみに私は六十里越登山口から登りました。今回は時間の関係で鬼が面山の少し先のピーク「北岳」までのピストンだったけど、その先の浅草岳も気になります。
この山に至る主要な登山口は3か所(ネズモチ平登山口・六十里越登山口・田子倉登山口)。
このうち六十里越登山口(新潟側)と田子倉登山口(福島側)は国道252号線で繋がっている為、六十里越登山口に自転車をデポして田子倉登山口に駐車~浅草岳~北岳~鬼が面山~南岳~六十里越登山口の周遊ルートで回る人もいました。
更に強者は六十里越登山口から入って田子倉登山口に下山してヒッチハイクで六十里越登山口に戻ってきてる人もいました。
そういうルート取りもGood!だなぁ、次はどういうルートで来ようか?とすでに次回の山行を考えているくらいしみじみといいお山でした。
あ、そうそう今回はヒメサユリのシーズン中というわけで人がとっても多く、山中で歯の写真を取れなかったので歯の写真はナッシング!登山の行動食の写真もナッシング!のないないづくしです。矯正している人の為になる記事ではございません。アシカラズ。
今回はただの山行記録となるので、歯のことを期待しているのであればここで読むのは辞めておくのがヨロシイかと。
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鬼の山に姫!
さて、そんなこんなでも読み進んでくれている奇特なアナタ!では、一緒に鬼が面山&ヒメサユリを堪能しましょ~う♪
朝一はガスっていたので「晴れろ~」と念じながらテクテク登っていきます。
どんより曇り空だったけど、朝露で道中の花が瑞々しくて何度も足を止めてはカメラにおさめました。このサンカヨウなんてガラス細工みたいではありませんか!
え~と、下の花の名前は…思い出せない…
ちなみに私達が登った六十里越登山口~南岳~鬼が面山~北岳までで私が見た花は知っている範囲で↓
ギンリョウソウ
ベニサラサドウダン(帰宅して調べたら「紅更紗満天星」と書くんですね。ロマンチックとも言えるし「夜露死苦」的ヤンキー風とも言えるなぁ)
タニウツギ
サンカヨウ
ツバメオモト
ヒメサユリ
チゴユリ
イワカガミ
マイヅルソウ
アカモノ
ゴゼンタチバナ
あんまり高山植物に詳しくない私ですが、認識している限りでこれくらいたくさんの花に出会えました。
まぁ、天気が回復しなくても花を楽しめれば良しとするか~と思っていたら!
稜線に出る頃になってグングン晴れてきた!!
これこれ、これですよ。山の醍醐味はこの劇的な変化。
見事なピーカンに!そしてヒメサユリ!
南岳ピークを越したすぐその先にヒメサユリが今が盛りとばかり咲き誇っておりました。始めまして、やっと会えたね!!
同じようにヒメサユリを愛でていたご夫婦に「匂いを嗅いでみるといいよ」と言われて、顔を近づけると甘いシャンプーのような香りがほんの~り。
佇まいだけではなく香りもいいなんて、可憐な花だなぁ。花言葉は「飾らぬ美」「純潔」「私の心の姿」ですって。
写真を撮ったり、そのご夫婦とお話をしたり、ちっとも先に進まないけどこれでいい。これがいい。山は急いで行くものではないのだ。
というわけでヒメサユリを色々な角度から写真で撮ってみよ~♪
こうして見ると花の色も薄いのもあれば濃いのもあり。紫に近いものあればピンクに近いものもあり。あ~、こんなにヒメサユリに囲まれて思いが叶って幸せだ。多幸感に包まれるでこぼこオラフなのでした。
フト目線を遠くに向けると浅草岳。雲をまとってカッコ良すぎだろ~。
北アルプスとはまた異なる渋い風格ですな。
それにしても、このお山。稜線に出てからは全般的に痩せ尾根で道幅も狭くて、見るところから見るとすごい高度感。
危険個所と言うほどの危険な場所はないけど、転んだりしたらマズイだろうな~というところもチラホラ。
それゆえに標高1,585.5m(浅草岳)とは思えない程の迫力があります。
北岳ピークから見る浅草岳。アップダウンありますねぇ。
今回私達は時間の関係で北岳までだったけど、浅草岳かなり気になります。
浅草岳の方は池塘あり木道ありの尾瀬のような雰囲気があるとのことで、私好みの風景が広がっているらしいのです。国土地理院の地図で見てもここらへんの山はブナなどの広葉樹が多いので秋の紅葉の時期も良さそう。
こうしてまた行きたいお山が増えていくのでした。
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