毒沢鉱泉!
毒という名のインパクトたるや!
敢えて英語に訳すならポイズン ストリーム ミネラルスプリング?
ポイズンなのにミネラルという矛盾。
これは行かねばなりますまい。この身を毒に捧げよう!
というわけで、毒を浴びるに相応しい感じの曇天の日(←勝手なイメージ)に行ってきました「毒沢鉱泉」
毒沢鉱泉/神乃湯
所在地:長野県下諏訪
源泉名:毒沢鉱泉
泉温:2.0℃
泉質:含鉄-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉(酸性低張性冷鉱泉)
浴場:内風呂2つ(その他源泉そのままの浴槽2つ)
加水なし・加温あり・循環ろ過
日帰り入浴:800円(毎月26フロの日は500円)
毒沢鉱泉には現在「神乃湯」と「宮乃湯」という宿泊施設がありますが、神乃湯の方で毒を浴びてきました。
神乃湯HPを見れば分かるのですが、スピリチュアル推し!
宿のHPには「開運健康法」だとか「神の湯の御利益」だとか、館内に布袋様・弁天様・薬師如来様が鎮座していたり…と「なにそれ?」的気になるワードやアイテムが満載。
スピリチュアル、ゲンをかつぐ、バチがあたる等々には無頓着な私ですが、湯に風情ってものを求めたい。
となると「毒なのに神」という方にグッとくる。確かめたくなる。まぁ、選ぶ基準ってそんなもの。
神ならばこの身をまず清めよう。
毒ならば毒に当たる前においしいものを食べておこう。
毒を浴びる前にまずは禊
毒沢鉱泉のある下諏訪といえば御柱祭で有名な諏訪大社の下社。
秋宮と春宮に参拝したのですが、行ってから日が浅いのにすでにどっちがどっちか分からなくなっている…
覚えているのは…
秋宮の手水から温泉が出ていて、熱っ!ってなったこと&さすが温泉地だな!と思ったこと。
春宮近くのマンホールカードがいかしてることと…
秋宮あたりをぶらぶら歩いていたら、「これは!」と思わせる風格のあるお店を発見して、すかさず塩羊羹買ったことと
ちなみにこの塩羊羹、激ウマです。 あまり羊羹が得意でない私も2つ、3つと欲する程の旨さ。
海なし県で昔は貴重だった塩と十勝の小豆と地元茅野名産の寒天を楢の木を焚いて練り上げられるといシロモノ。これを山の行動食にしたら最高だろうなー。
前情報もなく、自分のアンテナにひっかかったモノが「当たり」だとウレシイ。
あ、あと諏訪といえば地酒も美味!
5年~6年ほど前、日本酒にハマりだした頃に一人で諏訪の酒蔵めぐりをしたことを思い出した。
上諏訪駅に隣接している観光案内所で酒蔵めぐりのチケットを買うと5つの酒蔵からぐい吞みカップがもらえて(つまり巡り終わるとぐい吞みカップ5つゲット)&試飲ができて…
調べたら今も諏訪五蔵の酒蔵めぐりやってる!
(但し、長野県発表の感染レベルが「4」になったら各蔵試飲STOPとのことなので行く前に要チェック)
昔と較べると値上がりしたような気がするけど、あとぐい吞みカップもそれぞれの蔵からもらえるのではなくて、最初に1つのカップを渡される形式に変わったようだけど。
その代わりスタンプ形式になって5蔵コンプリートしたらプレゼントをもらえるみたい。
ん~、それも楽しそうだなぁ~
はっ!!
禊とか言いながら、塩羊羹や酒に気持ちがフォーカスしているよ。
禊やめて、観光だ。
勢いで万治の大仏さんを見に行く。
この万治の大仏に一目惚れ。もうどうしようもなく好き!
大仏といってパッと思い出すのは鎌倉の大仏・奈良の大仏だけど、もし私が心身ともにボロボロになって神仏に縋りつきたくなったら、間違いなく万治の大仏の元にいくでしょう。
この大らかなお姿。こんなに安堵と親しみを覚えるなんて。
大仏にカワイイという形容詞を使っていいものか…でもカワイイ。背中なんてさすりたくなる。
風景に馴染んでいる佇まいにもキュンとする。
これはいいものを見た。
お参りのスタイルも独特です。
よろずおさめました!
お参りしたら空腹を覚えたので、お腹の虫もおさめなくては。
春宮近くの電信柱に貼られていた「あべ川餅」の広告が気になった福田屋さんへ
こちらも今年創業101年という老舗。
愛されているから100余年続いているわけで、福田屋さんも「アタリ」でした。
今日は無意識に美味しいものを引き寄せている日だなぁ。
栗がのったおはぎ・豆大福・ミカン大福をチョイス。
ペロリと完食。
特にミカン大福は生のミカンが丸々1つ入っていて、最初はモチっとしているのに中はジューシーな初めての感覚。
はぁ~、また食べたくなってきた。
小腹を満たしたところで、いざ毒沢鉱泉へ!
毒という字を冠する鉱泉や如何に?
細い急坂を越えてS字カーブを曲がると、そこに忽然と現れた神ノ湯
坂の下は住宅地なのに、坂を曲がりきると雰囲気一変!秘湯感!!
フレームアウトしちゃってるけど、宿の看板には「信玄公のかくし湯 毒沢鉱泉 神の湯」とあります。
なんでもここ毒沢鉱泉はかの武田信玄が金鉱採掘を隠す為、戦いで傷ついた兵を癒すと同時に外敵から隠す為に敢えて「毒」という字を付けたという謂れがあるそうですよ。
そんな戦国時代に思いを馳せつつ、お邪魔致します
おぉ~、茶褐色!なんか効きそう。
というか、本当に効くようでなんと昭和12年に自然鉱泉中の売薬許可を受けたというから驚き。
(現在、自然湧出物の許可制度は廃止)
それくらい効能が高いということで、飲めば貧血や消化器官に良し、浴びれば神経痛・筋肉痛・五十肩等に良しの名湯だそうで。
加温している鉱泉は茶褐色なのに、奥にある小さな湯船を満たす源泉は透明という不思議。
さて、その効く源泉を飲泉してみよう(加温している方は循環につき飲用不可)
飲んでみると…レモンの味+鉄!
苦すっぱいけど悪くない、この味。イケる!
紙コップ一杯並々と頂きました。
ここ神乃湯さんおススメの入浴法は加温した源泉とそのままの源泉(2℃)、つまり温冷浴を3~4回交互に繰り返すこと、とのことで十分温まってから温冷浴にも挑戦。
(正しくは神の湯の神殿に参拝して祝詞を挙げてから入るらしいのですが…気になる方はHPでチェック)
冷たすぎて最初は源泉に膝までしか入れなかったけど、だんだんお湯が体に馴染んでくる感じがあって3回目で源泉に肩まで浸かれました。
で、2℃の源泉から上がった後に加温した湯に入ると!
体がしゅわしゅわ~っとするんですね。
呼吸器官だけが別物のようにひんやりした感覚があって、だけど体の表面はしゅわしゅわで。
自分の細胞がなにこれ!なにこれ!!と言っている感じが面白くて、5回リピート。
飲んで良し、浸かって良し。体の内からも外からも攻めるね、この毒沢は。
これは癖になりそう。
今回は日帰り入浴利用だったけど、神乃湯さんは食事が肉肉しくなくて(←牛・豚・羊・馬苦手、鳥もあまり食べない人)かなり私好みな山菜・野菜・魚中心のお料理だそうで、次回は是非とも泊まってみたい。
諏訪界隈は街歩きも楽しいし、イイ温泉もおいしいモノもたくさんあるし。うん、また来る予感。
毒沢鉱泉 神の湯(かみのゆ)posted with トマレバ長野県諏訪郡下諏訪町社7083[地図]楽天トラベルじゃらんJTB一休るるぶYahoo!トラベル
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